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サメは神様だった?神話にみる、祖先とサメの意外な関係を解き明かす

(画像引用:(デジタル)いなばのしろうさぎ

 

お久しぶりです。

更新しないで、気づけば1ヶ月以上開いておりました…。

申し訳ありません!

 

実は下書きにネタが溜まりまくっています。こんにちは、ひとみんです。

 

さて突然ですが、皆さんは昔話や神話や伝説はお好きですか。

 

「久しぶりの更新でいきなり何なんだ、サメとなんの関係があるんだ」

と憤慨する方もいらっしゃるかもしれません。

 

ご安心ください。とても関係があります。

 

というのも、サメは私達人間よりも遥かに昔から存在する「生きた化石」です。

そしてこのような古代から生息している生物には必ずと言っても良いほど、言い伝えが存在します。

そう、サメも「神話」や「伝説」に登場するのです。

 

技術が発達し海の研究も進んできましたが、未だにサメはその生態や行動などが未知な生物です。

今でさえそうなのに、昔だったら更に謎に包まれた存在だったに違いありません。

 

このような存在ほど神話化されやすいんですよね!

 

それでは早速本題に参りたいところですが、その前に日本におけるサメの呼び名を紐解いていきましょう。

 

サメの呼び名

 

サメの呼び名は地方によって違い、関西では「フカ」、山陰地方(特に出雲の方)では「ワニ」と呼ばれております。

「フカ」は「フカヒレ」からイメージしやすい呼び名ですよね。

でも「ワニ」には疑問を持ちませんか。

 

「ワニ」と言われてぱっと思い浮かぶのは爬虫類の方ですよね。

サメのことをワニと呼ぶのはなぜでしょう。

 

内容がサメからかけ離れてしまうのであまり深くは言及しませんが簡単に解説します。

中国地方の山陰でのサメの呼び名「ワニ」は「和邇」と書きます。

そしてこの地方には、ずっと伝わる「ワニ料理」があり、サメ・エイ等の魚を煮た料理のことを指します。

このことからサメ=ワニと言われるのではないかという説があります。

 

このサメ=ワニ説には諸説あり、今でも論争が絶えません。

 

「そもそもワニは日本にいた動物ではない」

「鰐という漢字と読み方が中国から入ってきて、そのイメージに近いサメを当てた」

「実はイリエワニという種類が日本にいたことが発見されている」

などの説があります。

 

しかし、仮にサメ=ワニだとすると、日本の神話で「ワニ」が出て来るものって、なにか思い当たりませんか。

 

サメが登場する数々の神話

 

日本の場合

 

「ワニ」が出て来る日本の神話で言うと、古事記の『因幡の白兎』の話があります。

因幡の国は現在の鳥取県東半部にあたり、ここは「ワニ料理」がある地方です。

 

皆さんも一度は『因幡の白兎』を読んだことはあるでしょう。

この神話は、「ワニが本土に渡りたいというウサギに騙されて背中を渡らせた挙句、真実を知ってキレてうさぎの皮を剥ぎ取ってウサギを懲らしめる」という話ですよね。

 

先述のとおり、『因幡の白兎』で「ワニ」と称されているその正体のことを、

・サメ(因幡の国ではサメをワニと呼ぶため)

・ワニ(爬虫類の方。最近の研究でイリエワニが古代日本の付近で見つかっている可能性が出てきたため)

・神話上の霊獣

などとする諸説があり、神話の研究者たちを混乱させていますが、

地方柄古くからサメをワニと呼ぶことや舞台が海だということから、私はサメだと信じています。

 

ちなみに『因幡の白兎』の他には、

海神の孫、豊玉毘売・豊玉毘売命(トヨタマビメ)が出産の際にサメの姿に変わったという、とんでもない神話も残っています。

別説ですが、この神話で豊玉毘売命は龍に姿を変えたというものもあります。

 

また少し話は変わりますが、

神話に沿って考えるならば、日本の天皇はサメの子孫ということになるのでしょうか。

この記事もなかなかおもしろかったですよ。

サルが人になったとする進化論と、日本人・陛下がサメの子孫とした日本神話、あなたはどっちを信じますか?

 

ハワイの神話

 

ハワイにはサメが多く生息するため、神話もたくさん残されています。

ハワイでは実は、サメは家族の守護神として崇められているのです。

 

それはサメの身体が食料としてだけではなく、道具や武器などにも使用できたため、とても大切な存在として扱われていたためです。

 

ネイティブハワイアンは祖先の化身を家族の守護神として大切にしており、その化身は様々な形で現れるそうです。

もちろんそれはサメの形でも現れ、家族を守り導く生き物として崇められていたということです。

 

守護神としてだけではなく、ハワイにはなんとサメの神様も存在します。そして、そのサメの神たちの頂点に立つのが、カモホアリイというサメの王様です。

 

このカモホアリイは火の神ペレの兄であり、ペレの面倒をよく見、危機に陥ると助けに来てくれる頼もしい神として描かれています。

 

カモホアリイにまつわる神話には、人を救ったというものから、人に迫害されたというものまであります。

今回は後者の切ない話をご紹介します。

 


カモホアリイはカレイという人間の女性を見初め結婚します。

やがてその間に生まれたナナウエという子供は、背中には大きな穴が開いていました。

成長とともにそこに鋭い歯が並びはじめ、それはサメの口となりました。

ナナウエが生まれる前、カモホアリイは妻にナナウエには

「動物の肉を食べさせてはいけない」

「人の目に触れてはならない」

と厳しく警告しますが、カレイはその言葉を軽んじたために、ナナウエは肉の味を覚えてしまいます。

 

やがてナナウエは村人たちを襲うようになります。

しかし、ナナウエの正体を知らない村人たちは、理由もわからずただただ怯えて過ごすしかありませんでした。

 

しかしとうとうとうとうナナウエの正体がばれ、彼は海に逃げます。

居場所がなくなったナナウエは、他の島に逃げてはその島民を襲っては追われを繰り返しますがついに捕獲されて殺されます。


悲しく切ない話ですが、ネイティブハワイアンはサメを守護神と扱う一方で、危険な存在であることを忘れないようにこのような話を作ったのでしょうか。

 

サモアの伝説

 

サモア諸島には、サメの「凶暴」とは別の面を伝える神話が残っています。

その名も『亀と鮫』というものです。

 

サモアのサバイイ島に、フォヌエアという美しい女性が夫と仲むつまじく幸せに暮らしていました。

近くのウポル島に、人肉を好む凶暴な王様がいて二人の噂を聞き「そんな幸せな人間の肉はさぞかし旨いに違いない」と考え、夫を呼び出します。
フォヌエアは夫に一緒に逃げるよう懇願しますが、もし逃げたら他の村人たちが皆殺しになってしまうかもしれないからと、

夫は王のいる島へカヌーで向かうことにし、フォヌエアは最後まで一緒にいたいからと、島まで一緒に行くことにしました。

すると激しい嵐に巻き込まれカヌーは海上をさまよい続け、トゥトゥイラ (ツツイラ) 島にたどり着きました。

この島の王と村人たちは二人を歓迎し、何年も幸せに暮らしました。


二人は島の人たちに恩返しとして後世に語り継がれる贈り物をしたいと思い、王と皆を集めて崖から飛び降りました。

皆が海を覗き込むと、そこには海亀に姿を変えたフォヌエアと寄り添う鮫の姿がありました。

 

それ以来、沖から寄せる波と共に歌が聴こえるようになったそうです。
「子ども達よ、歌いなさい。いつでも私たちは戻って来る。この奇跡の思い出がツツイラの人々の優しさを讃えるもので あることを決して忘れないで。さあ、歌いなさい。」

(引用:しちごろく

 

なんだかサメのイメージを覆される、心温まる神話ですね。

サメというのは怖いだけではなく、人を助けることもあったのでしょうか。

サモア諸島でもやはりサメは人々にとって身近な存在であったようです。

 

まとめ

 

現代の日本ではサメを身近に感じることは少なくなりましたが、昔は神として崇められることが多かった存在だったということがわかりますね。

サメをはじめ、自然界の生き物が人にとって恐怖を与える存在である一方で、守護神であるという二面性は自然と人の複雑な関係を表すのではないでしょうか。

 

余談ですが、ハワイやオーストラリアなど、今でもサメが多く出没する地域では、サメの歯がアクセサリーとしてよく売られています。

ハワイやオーストラリアだけでなく、日本でも昔からサメの歯は、「お守り」「魔除け」「勇気の象徴」として親しまれていたみたいですよ。

 

私は結構アニミズムとか多神教とかが好きで、大学時代にそういう研究をしていたのですが、

サメと神様に関しては初めて知ることばかりでした。

 

是非皆さんも好きな生き物がいたら、神話や伝説との関係性を探ってみてください。

 

好きな生き物が、昔の人たちにとってどのような存在として扱われていたのかを知るだけでも勉強になりますしね!

 

それでは引き続き頑張って更新してまいります!

 

次回をお楽しみに!

CHAO♡

 

 

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